感謝する心





感謝する心



「また、感謝の心を持つ人になりなさい。」(コロサイ3:15)

最近「五体不満足」という本がベストセラーになりました。この本の著者である乙武さんは生まれつき手足がないという大きな障害をもっておられるにもかかわらず、その顔は本当に明るく、自分の顔を好きだと自信を持って生きておられます。その秘訣は一体どこにあったのでしょうか。もちろん色々なことがいえるでしょう。でもその中の一つは、彼が生まれた時のエピソードに良くあらわされているのではないでしょうか。彼のお母さんは、周囲の心配のなかで、彼がそのような大きな障害を持って生まれたことは知らされていませんでした。けれども、初めて赤ちゃんに会った瞬間お母さんの口からでたのは、「まあ、かわいい!」という言葉だったそうです。これがこのお母さんの、また乙武君の生涯を決めたようにも思うのです。

同じ出来事に出会っても、良いことに目を留めることも出来れば、「どうしてこんな・・・」と見ることもできます。乙武君のことは、まさにそうではないでしょうか。あなただったら、どう感じたでしょうか。「まあ、かわいい!」と言えたでしょうか。・・・彼には友達がいっぱいいて、皆を手下に使っていたと言います。本当に明るい性格がそこに築かれていったことを思うのです。

昔、備前の富岡村に『ありがた与一兵衛』という人がいたそうです。朝起きると「おはよう」のかわりに、「ありがたい、ありがたい」。何がそんなにありがたいのかというと、「朝起きて、家族の顔を見られてありがたい」。小雨が降りだし急いで帰ろうと滑って転び、そこでもまた「ありがたい」。転んで擦りむいて一体何がありがたいのかというと、「自分の落ち度で骨折してもよさそうなところを、ただの擦り傷ですんでありがたい」。・・・確かにものはとりよう、私たちはどんな時にも感謝することはできるのです。

ある方がこう言われました。「私は、本当に体が弱いことが感謝です。朝起きたとき、ああ今日も起きることが出来て感謝だなあと心から思えるんです。前はそんなこと思いもしませんでした。」と。病気になったのに感謝だなんて、と思いませんか。でも、今生かされていることを感謝だと思える、毎朝心からの感謝をもって一日を始められるとしたら、それは何と豊かな人生でしょうか。しかし反対に、もし私たちの心が開かれていなければ、そこにどんな素晴らしいものがあったとしても気付きません。私たちが様々な出来事に出会う時、そこに良いものを見いだし、感謝の心をもつことが出来るなら本当に幸いです。でも、どうしたらそんな気持ちになれるのでしょうか。




生かされている自分に気付く



私たちは普段自分で生きていると考えています。でも、本当にそうでしょうか。私達は毎日どれくらい息を吸っているか考えて見たことがあるでしょうか。自分に必要な酸素を自分で生み出しているという人はいるでしょうか。水はどうでしょう。・・・私達が生きるために必要なものは、あえて言うなら、何一つ自分で作ることが出来ないとさえ言えるのではないでしょうか。

「私は生きている」と威張ったように言いますが、実はそうではない、生かされているのです。あの人に、この人に、そして何よりこの天地を造られた神様によって、私達は生かされているのです。この事がわかる時、私達の生き方は変わってきます。自分が風を切っているうちは、「自分がしてやっている」といつも自分が上です。でも、自分が生かされているということを本当に知る時、「ああ、ありがたい」「感謝だな」という思いが自然に出てくるのではないでしょうか。

また、私達はついつい嫌なところばかりに目を奪われてしまいがちです。家族の中で難しい関係がある時、たとえ相手を褒めることが大事ですよといわれたとしても、「褒めようにも、良いところなど一つもない。」と思ってしまうのです。でも、この事においても、私達は訓練を受けて行くことが必要です。良いことに目を留める・・ちょうど乙武君のお母さんが、「まあ、かわいい!」とまずそこに目をとめたように。あなたの心が感謝で溢れているか、それとも不平不満で溢れているか、それはあなたの生活の豊かさの違いを生み出します。だからこそ、神様は『感謝の心を持つ人になりなさい。』と聖書を通して語っておられるのです。




さらに豊かな人生へ



「それじゃあ、がんばって感謝しなくちゃ!!」・・・もちろん、そうして下さってもいいのです。でも、“神様が私達に命じられることに関しては、神様に求めて行うのだ”ということを、ぜひ知って頂きたいのです。自分でやろうとしたらいつか疲れはてます。やがて「出来ない」「嫌だ」という気持ちが出て来るに違いありません。でもそれを、「神様、させて下さい」「私も良いことに目を止めさせて下さい」「感謝の心を持つ者にして下さい」と祈り始めるなら、初めは一つ、次に二つと、皆さんの中にも感謝の思いが少しずつ増えていくことでしょう。そのようにして一日の初めに5コ、あるいは10コと感謝を見つけて一日を始めるならば、きっとその日の生活がいよいよ豊かなものへと変わっていくはずです。

聖書には、私達を豊かな人生に導く御言葉がたくさんあります。ぜひ皆さんも聖書を読んで下さり、さらに豊かな人生を受け取って頂きたいと願うものです。




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