礼拝/祈り会のライブ中継ページはこちらから

人生の四季

この記事は約5分で読めます。

valiunic / Pixabay

人生の四季

『光陰矢の如し』と言われるように、私達もいつの間にか年をとっていきます。普通、年をとるとは、役に立たなくなり衰えていくことのように思いがちです。しかし、そうではなく、人生のどの年代にあっても輝く生涯を歩み、年をとった時にも、ちょっとした言葉の中に、深い人生経験の輝きを見いだすことのできるような年齢の重ねかたができたら最高です。そのためにはどうしたら良いか、―私達の人生を『四季』にたとえて、考えていきたいと思います。

(1)春(〜20才位まで)−人生の準備段階です。夏の時期の活動は、この春の時にどのように備えるかによってかわります。この時に充分準備段階を経た人は、夏を謳歌することができるのです。

(2)夏(20〜40才位)−活動の時期です。何でもする事ができる時、言い換えれば、試行錯誤の時です。色々なことをやってみて、失敗したり喜んだり、挫折して苦しんだり悩んだり、それが夏の時期です。そうやってぶつかってきたか、あるいは、スルリとすり抜けてきたかによって、秋の迎えかたが違います。

(3)秋(40〜60才位)−収穫の時です。春と夏の準備を経て、様々なことを成し遂げていく時、自分の人生の使命を果たしていく時期です。

(4)冬(60才から〜)−成熟の時、人生の総括の時です。それまでの人生を総括して、いぶし銀のような人生の実を結び、多くの人に分け与えることができる時期です。

人生の試練

私達は、人生が何もかも順調にいくことを願っています。子供のことにしてもそうです。子供の幸せを願う故にこうなって欲しいと思い、思い通りにならないと悩みます。しかし、もしも何もかも思い通りにいくとしたら、それこそ恐ろしい結果をもたらします。思いやりや、人の悲しみを理解できない者となってしまうのです。人は、人生の苦しみを通ったとき初めて、人の暖かさが分かります。むしろ、この夏の時期には、大いに挫折を経験するべきです。苦しみ・挫折に出会うときは、そこから逃げないで(スリ抜けないで)、直面していくことが大切です。そして、私達は、そこを乗り越えたときに、同じ苦しみを通っている人を慰め、励ます者となれるのです。挫折は決してマイナスとはならず、むしろ人生の肥やしとなり、秋・冬の豊かな実りをもたらすものなのです。

「私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります。」(ヤコブ1:2〜4)

苦しいことがある時、それを状況や人のせいにするなら、“だから自分はダメ”“ダメで当然”となってしまいます。それでは何時までたっても、そのままの自分を受け入れられません。しかし、“今ここにおかれている自分―それを神様がよしとしてくださった―だから、このことを通して何を学べるだろうか”、と心の向きを変えていくなら、あなたの人生は豊かに変えられていくのです。

輝いて生きるために

人生のそれぞれの時期を、ふさわしく過ごすことがでたとすれば幸いです。しかし、私達はなかなかそのように歩むことができません。例えば、春(子供)の時期に、充分な信頼関係や愛・優しさを学ぶことができなかった場合、希薄な人間関係が身についてしまい、自分がどういう人間かも分からなくなってしまいます。その結果として、夏の時期になっても活動する力がでてきません。その時その時の現象だけを見て、「もっと元気を出しなさい」とか「若いんだから」などと言われても、その力がでないのですから、苦しくなってしまうだけです。

夏の時期は試行錯誤の時、色々ぶつかる中で学んでいく時ですが、春の時期に力を得ていないと、試行錯誤するのが恐くて、出て行けなくなってしまうのです。この春の時期を乗り越えていくためには、どうしたら良いでしょうか。あるいは、この時期に得るべき力を得ないままに、その年代を通り過ぎて来てしまったとしたら、どうしたら良いでしょうか。次の聖書の言葉をぜひ心にとめて下さい。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4)

たとえ他の人があなたをどう評価しようと、神様はあなたをこのように見ておられます。たとえあなたが、春の時期に充分な愛を受けることができなかったとしても、『あなたは高価で尊い』といわれる神様の愛を、今受けることができるのです。あなたが今何歳であったとしても、神様はあなたに春の時を、あるいは夏と秋の時、成熟の冬の時を備えることができるのです。

ある婦人が74才の時にイエス・キリストに出会い、信じました。私がお会いしたのは77才の時でしたが、こうおっしゃるのです。「私は今、毎日が楽しくて楽しくて仕方がないのです。私の74年の人生は黒色でした。でも、あとの3年は明るい白色です。」この方は、その時まさに春を生きていたのです。あなたも、もしこのキリストにお会いするなら、そのような命が与えられ、新しい人生が始まるのです。

イエス様は、あなたの心の戸の外に立ってたたいておられます。あなたが心の戸を開いてイエス様をお迎えし、「私はもう一度新しい人生をやり直したいんです。」とお願いするなら、たとえ今あなたが何歳であろうとも、神様はあなたの内に欠けていた春を、夏、秋を再現して下さり、どの時期にあっても、いぶし銀のように輝く人生をもたらして下さるのです。

タイトルとURLをコピーしました